ぼうひろブログ

ピーポーピポーピーポー

「あのー、手を切っちゃったんですけど」心配そうなお母さんの顔。横にいる子どもも神妙な顔をしている。
「ちょっと見せてね」
たいていの場合大した傷ではない、ちょっとした切り傷、and血豆。怪我の内には入らない。
そんな時おかんは敢えて大げさに
「ぴーぽーぴーぽー救急車到着!病院に搬送しまーす。」
と子どもを抱えあげてリーダーハウスの中に連れて行く。
子どもと向かい会って、怪我と関係ない事色々話しながら血が止まるのを待つ。心配そうに横で見ているお母さんにも血が止まって見えるようになった傷口をみせる。大した事ないと初めて気がつくらしい。笑みがこぼれる。
お母さんの表情で子どもも安心する。
「帰りも救急車で送って」とねだる子どももいる。
ノコギリの傷の手当が終わった頃「金槌で打っちゃったんです」とお母さんと一緒に入ってきた同じ年くらいの子に「そっちはかなづちかよ」とすれ違いざまに余裕の一言。
おかんの「大げさ病院」はなかなか繁盛しています。

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