ぼうひろブログ

山学校

仙台?宮城県かもしれない。
山学校というと今でいう「登校拒否」「不登校」なのだそうだ。
今のじいちゃん、ばあちゃん達の頃は、学校に行きたくないと、山に行って一日中遊んで、学校が終わる時間になると家に帰って行った。
この山に行って遊ぶ事を「山学校」と言っていたのだという。
「山がっこさいくべ」
「山がっこにでも行ってただべさ」
今日遊びに来たおばあちゃん
「嫌な授業の時間だけ山がっこさいぐぅだ。途中で学校に帰っても先生もなんも怒らん。嫌な先生の時なんかもな。でもみんな勉強はでぎだだよ。あはははは」豪快に笑う。
すごく明るい。
登校拒否、不登校。今に始まった事じゃなく昔からあった。
でも今みたいに「学校に行かない事はすごく悪いこと」ではなかった。
山で一日中「遊ぶ」この遊ぶ中から学び取るものの大きさを大人達もわかっていたのだろう。
「遊んでばっかりいて」と遊びがいけないものの代名詞みたいな現状。
一緒に遊びに来ていたおばちゃんが
「んだから、今の子どもはかわいそうさぁ」
登校拒否も不登校も響きは暗い。学校に行かない事がとてつもなくいけない事、まるで犯罪でも犯したかのような扱い。「学校に行かない」事と「学校に行けない」事は違う。両方ともちゃんとした理由がある。そこを見ようとせずに、とにかく学校という校舎に引き戻そうとする大人達。
「山がっこさ行ってただべさ」
子ども達きっと気持ちが軽くなるだろう。

この写真は「冒険遊び場ーせんだい・みやぎネットワーク」の事業でやっている「わらすこ山がっこ」(長期キャンプ)の拠点。十里平にある建物。1週間前はまだ雪景色。

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