ぼうひろブログ

閉校後初めての「東六郷小であそぼう!」

海岸公園周辺での遊び場(2011~)

もう1ヶ月以上たちましたが、3月31日は、特別な年度末でした。この日、仙台市若林区にある東六郷小が六郷小に統合されその歴史を終えたのです。
東六郷小は、私たちが運営していた「海岸公園冒険広場」も学区に含まれ、震災前からさまざまな交流のあった学校です。豊かな自然に囲まれ、地域にも愛され、とても素敵な小学校でした。ですが、6年前の大津波で学区全域が被害を受けて転居せざるを得なくなった方も多く、残念ながら閉校となりました。

 

この東六郷小の校庭敷地内で、私たちは去年の夏から月1回の遊び場活動を続けています。小ぢんまりとしてではありますが、東六郷小の子も六郷小の子も、近くの子も東六郷小学区外に暮らす子も遊びに来て、ちょっとした交流の場になっています。震災以降、区内でも多くの場所で巡回型の遊び場を続けていますが、ここほど広々とした自然豊かな環境は他になく、時には校庭の外にも繰り出して、のびのびと遊んでいます。

 

4/30(日)は、閉校後はじめての「東六郷小であそぼう!」でした。

 

天気にも恵まれ、また、今年は圃場整備の工事が始まるので水が流れないと思っていた隣の水路にも、広瀬川からの水が届き…

 

   ↓
朝から生き物探し。
カエルの卵、カエル、ザリガニ、ドジョウ、…見慣れている子も、初めての子も、楽しんでいました。
泥の中には、水のない季節を乗り越えたドジョウが…。

 

 

 

近所のおじさんも「何かいたかぁ?」と出てきて、
「昔はもう少し幅があって、泳いで遊んでたんだ」
「二百十日を過ぎると、水路の水を使わなくなるから、水路をせき止めて水をかき出して、ナマズやコイとか捕まえたもんだ」と教えてくれました。

 

 

 

それぞれ、タンポポを集めたり…。

 

 

 

お、四葉のクローバー!(左手のカエルは離さないのね…)

 

 

 

いつものように、たき火も。「オレ、焼肉食べる!」と調達してきた子。

 

 

 

おばあちゃんに教えてもらったと、葉っぱを編む技を見せる子も。
「これでドジョウとか捕まえられるんじゃない」と。

 

 

 

校庭。元東六郷小の子も、前から六郷小の子も、未就学の子も一緒に…。

 

 

 

子どもたちに戦わされているザリガニ…。
こちらはザリガニ釣り。一緒に来たお母さんも熱中してました。

 

 

 

この日は、ちょうど近くの日吉神社境内で「春の昼市」が開かれており、その足で訪ねてくださった方も。できたばかりのコミュニティセンターでは剣道の練習が行われていて、待っている間のご家族が散歩していたり…。
いろいろなキッカケが組み合わさり、以前のように人の交わる場になることを願っています。

 

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街のような便利さはないけれど、例えば子どもが遊ぶ・暮らすという視点から見れば、とても魅力的な地域。遊び場を通して感じてきたその魅力を、伝えていきたいと思っています。そして、小さくとも人が集まれる場づくりを継続していきます。

 

新たな津波避難施設も隣に完成したため、東六郷小の校舎は間もなく解体される予定ですが、それまでの間は旧東六郷小校舎に見守られながら遊べます。今のところ、5月14日(日)と6月11日(日)の2回は、校庭を使える見通しです。
ぜひ足をお運びください。

 

※「東六郷小学校であそぼう!」は、日産プレジデント基金の助成を受けて実施しています。

 

 

(根本)

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