ぼうひろブログ

3月11日から半年を過ぎての活動報告

震災以降の大事なお知らせ

冒険広場のことを気にかけていただき、また、応援していただいている皆さま へ

被災後、このブログのコメントをはじめ、多くの方々に応援の言葉をかけていただきました。
なかなかまとまった報告ができませんが、この「ぼうひろブログ」のほか、プレーリーダー「おかん」のブログ、担当理事「がっこちょ」のブログなどで紹介されているように、私たちは「今できること」を見つけ、この半年の間、取り組んできました。

大きく分けると、以下の3つになります。

1.「海岸公園冒険広場」再開に向けての歩み
 冒険広場周辺の被害は大きく、今後の防災・減災のため、アクセス道路のかさ上げなど抜本的な対策が検討されています。復興計画がもうじき決まりますが、冒険広場周辺をどのように再整備していくかは、今後の課題となっています。再開もそれらの動きと密接に関係しており、現段階では「いつ頃に」とは言えない状態です。
 この半年は、最低限の物品救出・片づけを行なったのち、津波の痕跡の保存やその後の園内外の様子の記録を行なってきました。また、周辺でこれだけ広い範囲が浸水しなかったのは冒険広場の高台だけだったために訪ねて見えた多くの研究者・実践者の皆さんへは、今後の復興や減災計画の参考のためできるだけ協力しました。先が見えない中、少しでも先につながるものを探っています。
 なお、7月末日に行なった植樹「いのちをつなぐ森プロジェクト」の際は、限定的ではありましたが地震後初めて数百人の方を冒険広場に迎えることができました。今後も、通常開園には時間かかるとしても、皆様に足を運んでいただける臨時の機会をつくることができないか、検討しています。

2.海岸公園を離れての、遊び場の活動
 上記のように冒険広場の再開の見込みが立たない中、他の団体が実施する遊び場活動にプレーリーダーを派遣するところから遊び場の取り組みを開始。今では、これまでのつながりを活かしながら、若林区六郷・七郷両地域の4か所で新たに出張遊び場の活動を行なうようになりました。
 私たちが目指しているのは、子どもの健やかな育ちのために、もともと冒険広場が持っていた役割を担うことと、またこの震災のなか必要性が叫ばれるようになった「心のケア」等の観点からの役割を担うこと、この2つです。小学校の校庭の一角、市民センター・児童館と小学校に挟まれた公園、一部に仮設住宅の建った公園、仮設住宅の敷地内、いずれも週1日ずつ小ぢんまりとではありますが、続ける中で少しずつ定着してきたように感じています。しばらくは継続して活動していく予定です。

3.その他、子どもたちの支援活動
 保育園等への支援物資の提供や、県外キャンプへの児童の参加協力など、宮城内外の団体が取り組む被災地支援活動を共に実施したり、後から協力したりする形で、様々な子ども支援活動を行なってきました。
 地元地域の幼児施設の再開支援なども行なっています。

冒険広場や周辺の地域が津波に飲まれるのを目の当たりにした3月11日の直後は、何ができるのか、何からしたらよいのか、全くわかりませんでした。それでも、1か月、3か月、半年とたつ間に一歩ずつでも歩みを進めることができたのは、多くの皆さんからの応援の言葉をはじめ、物的に、資金的に、…様々な形の支援があったからでした。この場を借りてお礼を申し上げます。

被災地支援は、緊急の支援から長期的な支援へと段階が移ってきました。全体の都市機能が回復する一方でまだまだ生活再建の道筋も見えない方もたくさんいらっしゃるなか、私たちも、息の長い取り組みをできたらと考えています。
皆さまにも、長く見守っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

海岸公園冒険広場 プレーリーダー  根本暁生

 

ページの先頭へ