ぼうひろブログ

無いから見つかる

今日のぼうひろ+



海岸公園冒険広場は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、様々な制限をしたうえで開園しています。

緊急事態宣言後は、スコップや木工作の工具など、自由に使えるように出していた遊び道具の貸し出しも停止しています。

そんなある日の出来事でした。

昼頃、プレーリーダーハウスをのぞき込んでいる子どもたちがいました。話しかけると

「中に入れないの?」

と。病気が流行っているから、うつらないようにしてるんだよ…と説明しましたが、今度は

「前出してたのこぎりとかカナヅチないの?」「ボールは?」「スコップは?」

みんなで使う道具を伝って、バイキンがうつっちゃうから・・・という説明が終わるか終わらないかのうちに

「じゃあドングリさがしにいこーっと!」

と走り出していました。その後ろをワーワーと追いかける仲間たち。
夕方に園内を巡回していると、ドングリ探しの一団は手作り遊具の周りで、拾い集めたドングリを投げあって遊んでいました。

無い、という状況だからこそ生まれた遊び。
その姿にとてもうれしくなりました。

 

去年の今頃も遊具や駐車場、道具類は同じような制限をかけて開園していました。
あれから一年。状況はまだまだ先が見えないけれど、この一年、園内で展開してきた「自分(たち)の遊びを探す」取り組みは根付いてきているように思います。

こうしたあそびが、限られた公園だけでなく、子どもの生活圏にある様々な場所で展開できるようになるといいなあ、と思っています。

                                       プレーリーダー:しんぞー



ページの先頭へ