10月29日に、南光台東子ども会育成会さんからの依頼を受けて、「インリーダー研修」の講師としてお邪魔しました。冒険あそび場ネットを呼んでいただけるのはこれで3回目になるのですが、「これまで全部参加しているよ!」なんて子も。と言っても、過去2回は私ではない他のスタッフが講師で派遣されていたので、私は「初めまして」なのですが。
非常に魅力的な公園で、「こんなこともできるよ!」というメッセージを込めて、遊び始めのきっかけづくりにロープ遊具を作ったりもしましたが。
一番盛り上がりを感じたのは「落ち葉プール」でした。
まず、これまでの活動を見てきた町内会の皆さんが、落ち葉を掃除「しないで」いてくれたこと!
「この公園で子どものあそび場をやります」という話をすると、だいたいの場合、草刈りをしたり、落ち葉掃除をしてくれます。子どもが遊びやすいように、何か子どものために、力になりたい。そういう気持ちでやってくれているのはすごくよくわかって、ありがたいのです。
でも、子どもが遊ぶ様子をよく見てくれていると、前述の町内会の皆さんのような行動になります。落ち葉や木の実で遊べるように、「全部は」掃除をしない。虫捕りやお花摘みができるように、「全部は」草刈りをしない。
完全に掃除するのとも、放置するのとも違う、「ちょっとだけ」の気遣い。お互いの気持ちよいポイントを探す、歩み寄る動き。これがとっても大事だと思っています。
そして、子どもが落ち葉を集め始めました。手で持って、虫捕り網ですくって、段ボール箱に入れて…。
正直、気が遠くなるような作業…。
でしたが、その様子を見ていた大人が倉庫からホウキ、熊手、箕(み)を借りてきて、大人も子どもも一緒になって公園中の落ち葉を集めだしました。
あっという間に落ち葉プールはいっぱいに。「みんなでやる」って、スゲェー!しかも「頑張って」集めていたのではなく、面白がって、遊びとして集めていました。「落ち葉掃除」だったら絶対にやらないであろう量と、スピードで。「遊ぶ」って、スゲェー!
そして、できあがった落ち葉のプールに飛び込む、潜る、まき散らす…。
「自分たちで作った」のも面白さにつながっているのでしょう。プールでは遊ばなくても、「集めるのが楽しい」という子もいました。
呼んでいただいている講師の身でこんなことを言うのはおかしな話かもしれないけれど、私たちが来てやったようなことは、多分いつだってできると思います。この地域にはその力があります。
まず、子どものために遊ぶ時間を作ろうという声が上がり、私たちを呼んでくれました。
「君たちの住むこの地域には、子どもに心を寄せる大人が住んでいます。」
活動後のワークショップの最後に、それを改めて言葉にして子どもに伝えました。大人にとっても、子どもにとっても「当たり前」なことだったかもしれません。意識せず実現されているというのも、それはそれで素晴らしいのかもしれません。しかし、私はそこに光を当てたかったのです。そこに人の意志があったことを、子どもにも、大人にも伝えたかった。
そこに意志があれば、始まる。始まって動きだせば、人が集まる。
わたしたちは、皆さんの「最初の一歩」を応援します。
(しんぞー)
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