お知らせ・報告

深沼海水浴場で「あそびば仙台」を開催しました

2024/08/09

報告あ・そ・び・ば仙台

7月28日(日)・29(月)の二日間にわたり開催した深沼海水浴場でのあそびば仙台は、たびたび雨が降るあいにくの天気となりましたが、のべ240人の親子が遊びに来て、好評のうちにぶじ終えることができました。遊びに来た親子へ砂浜の遊びの環境としての魅力を伝えることができればと、さまざまな工夫をしながらの二日間でした。

例えば誰でも自由に使えるスコップやバケツなどの道具を準備することで、親子が砂や海水を使った遊びをのびのび楽しめる環境を整えました。このときできた海水の池は、「海は怖いけれど水遊びはしたい」幼児が安心して遊べる場所にもなっていました。

ソリを準備したところ、砂を掘ったり山をつくったりしてその斜面を滑る遊びが生まれたほか、それに海水も加えてウォータースライダーのように楽しむ遊びも楽しまれていました。

砂浜で出会うことのできるスナガニを展示して、それを探したり追いかけたりして遊ぶきっかけもつくりました。夏の砂浜には無数の穴が開いていて、そこを掘るとスナガニがいます。スナガニが見つかると子どもも保護者もワッと歓声をあげてよろこび、夢中になって追いかけていました。

砂にボンドを混ぜて粘土のようにして、それと貝がらや流木を組み合わせていろいろつくれるコーナーも設けました。子どもたちは持ち前の想像力の豊かさを発揮して、砂浜の自然素材から思い思いのものをつくり出していました。

「あそびば仙台」を開催した二日間はいずれも最高気温が32度を超える真夏日となりましたが、砂浜にはほどよい海風がつねに吹いていて、涼しく遊ぶことができました。ブルーシートやスズランテープで風の動きが見えるようにして、子どもたちの遊び心を引き出そうとしました。

雨や日差しを避けて遊べるように、屋根を張って日かげもつくりました。近隣の井土地区で採れた竹を柱に使ったほか、屋根として張ったシートが風で飛ばないようにするための重りとして、袋に入れた砂浜の砂を用いました。

今回の「あそびば仙台」は、海辺の自然の楽しさを感じてもらうと共に、どのように関われば自然の中で子どもが自発的に遊び出すのか、保護者のみなさんにそのコツをお伝えすることも意識しながら開催しました。プレーリーダーが自然資源を活かした遊びをのびのび楽しむ姿を見せることで、それをきっかけに自然資源への興味を引き出された子どももおのずから遊び始める様子を、保護者のみなさんにお見せすることができました。自宅やその近所の公園といった日常生活の場で親子と遊ぶときもっと楽しくなるためのヒントにも、なったのではないかと思います。
なお、深沼海水浴場は8/18(日)まで開設されているので、ぜひ訪ねてみてください。また、海水浴まではしなくても浜辺には遊べる要素がたくさんあります。海水浴場終了後も、遊びに行ってみてください!

深沼海水浴場での「あそびば仙台」は、主催する仙台市や海水浴場の運営者はもちろん、荒浜地区で活動する団体や施設とも連携して開催しました。親子にスナガニの探し方や砂浜の自然の魅力、荒浜地区ならではの遊びについて教えてくれる「海辺の案内人」として、地域の記録と記憶を残し伝える活動をしている団体である海辺の図書館のみなさんにご協力いただきました。

仙台市沿岸部の自然を楽しむ拠点としてさまざまな形で活用できる施設である海岸公園センターハウスに協力していただいて、海から砂浜に流れ着く漂着物の資料をつくり、親子にその魅力を伝えることもできました。

「あそびば仙台」は、今後も泉ケ岳、榴岡公園・榴ヶ岡市民センター、および仙台市内の小学校で、それぞれの地域の団体・施設と連携しながら、親子が自然や既存施設を活かしてのびのび遊べるかたちで開催していきます。ぜひ遊びに来てくださいね。

(めん)

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