講師
「一般社団法人プレーワーカーズ」の廣川和紀(以下:かずき)
「認定NPO法人冒険あそび場‐せんだい・みやぎネットワーク」の斉藤信三(以下:しんぞー)
参加人数:18名(うち修了証発行17名)
場 所:トークネットホール仙台(仙台市民会館)
西公園(協力:西公園プレーパーク)
1日目-プレーリーダーの根っこを知る-
1日目の9/7(土)は、まずは今回の仙台市の事業担当課から参加者の皆さんへ今回の講座についての説明。いろんな職業立場、思いで参加している皆さんへ、仙台市としてこの「プレーリーダー養成講座」をすすめていく意味や今後への期待などを伝えていただきました。
また、実施事業体の代表である佐藤慎也(当会代表理事)からも、台原森林公園での活動から始まる仙台でのプレーパークの歴史などをふまえ、とても大きな一歩となる今回の講座に参加する皆さんへご挨拶をさせていただきました。
そしていよいよ講座開始。
講師のかずきから「この講座はプレーパークで活動するプレーリーダーの視点や必要な知識を学ぶことが⽬的です。しかし、プレーリーダーの在り⽅に正解はありません。講師からの話聞きながら、または参加者同士の対話通して「私だったらこうしてみたい」を掴んでいってほしいなと願っています。」との言葉が参加者に投げかけられました。
まず午前中は、トークネットホール仙台の第二教義室で座学。
アイスブレイクと自己紹介をかねて『遊びの絵日記』から、こんな風に遊んだなぁ~という子どもの頃の遊びゴコロを思い出しながら、講師のしんぞーから『遊びとは』、かずきから『子どもたちの外遊び環境について』の話がありました。
前提の「子どもについて」「遊びについて」の共通認識を持ったところで、いよいよ「子どもの遊びを大事にする」プレーリーダーについて。
・プレーパークとは
・プレーリーダーとは
についてしんぞーから話しました。
また、子どもを見る視点はたくさんありますが、その中でもプレーリーダーは子どもたちのことや環境のことを「遊びのレンズ」で見ています。プレーリーダーだけでなく、皆さんが子どものことを「遊びのレンズ」で見ることで、変わってくる認識や関わりがあるのではないでしょうか。
午後には「遊びのレンズ」を元に、西公園に行き実際にプレーパークを開催している様子や、公園内などを見ながら
子どもにとって『魅力的な遊びの要素』を探したり実際に遊んでみたり、『安全管理の考え方』について考えました。
1日目の最後は「子どもの遊び場に大人って必要?」を考え、グループで共有しました。
2日目-子どもとのかかわり方の基礎・プレーパーク立ち上げガイダンス-
2日目は、西公園からスタート。
実際に子どもと関わる上での視点についての講義。『良かれと思って…』子どもに関わることってありませんか?
大人役と子ども役に分かれて、それぞれの立場から関わりについて考えました。
部屋に戻ってからは、『リスクマネジメント』の考え方や心得についてお話し、実際のケガの話などから参加者からも質問が出て、食べ物(アレルギー)やケガの後の対応(親への連絡など)から、申込や受付の有無についても考える時間になりました。
実際に現場でケガが起こる前からプレーリーダーがどういう点に気を付けているのか、対応ができるようにどんな準備をしているのかなど、講師からの話もあり、プレーパークだけでなく子どもが遊ぶ環境での対応について考えを深めることができました。
午後には、『遊び場に立つ大人の心得』や、現場をより良いものにしていくための『ふりかえり』について、みなさんとても真剣なまなざしで講師の話を聴いていました。
最後のコマは『プレーパーク立ち上げガイダンス』
実際にプレーパークを開催し始めた方や、これから開催してみよう、どうやってプレーパークを開催すればいいのかと思っている参加者へ、ロードマップをもとに一つ一つのステップを紹介。
最後にはプレーパーク企画書を書いてみたりもしました。
2日間受講された方には仙台市プレーパーク等運営補助事業の補助要件となっている「プレーリーダー養成講座」修了証を発行。
みなさん修了証を受け取り、2日間の感想を共有しました。
一部感想を抜粋しての紹介ですが
「児童館の日ごろの活動に活かせるものがすごく多くてとても勉強になりました。」
「心に残ったのは、『世の中みんな遊びのレンズをもってほしい』という言葉。…地域のあちこちでこういう活動が広まっていくといいなと思いました。 そのために自分は、伝える努力をしていけたらいいなと思います。」
「こうして思いをもっているみなさんがここに集まって、思いを言い合ってそこが自分にはすごいいいコミュニティというか、ささって、これだけ頑張っている人がいたら自分も頑張れるなと背中を押してもらえたような気持なのでそれが何よりも宝物だなと思ってます。」
講座が終わってからも、それぞれのお話が尽きず!こうして仙台の近くに仲間が増えたことが何より、子どもたちの身近に気軽に遊べる場所が増え、のびのびと生きていける一歩になると思います。
みなさん、お疲れさまでした。
今年度は冬にもう一回「プレーリーダー養成講座」の開催と、広くプレーパークのことを知ってもらうための講演会を予定しています。詳しい日程など分かりましたらお知らせしていきますので、興味のある方はぜひ応募してみてください。
主催:仙台市/実施:せんだい遊びとまちネットワーク
(認定NPO法人冒険あそび場‐せんだい・みやぎネットワーク/一般社団法人プレーワーカーズ/都市デザインワークス)
*お問合せ先*
認定NPO法人 冒険あそび場-せんだい•みやぎネットワーク
TEL:022−264−0667(※受付 (月)〜(金) 10:00〜17:00 (祝日の場合はお休みします))
Mail:playcar@bouken-asobiba-net.com
今年度より「せんだい遊びとまちネットワーク」が受託し実施している「仙台市プレーリーダー育成推進事業」として、『夏のプレーリーダー養成講座』を開催しました。
本事業は、「子どもの自由な遊び場「プレーパーク」の立ち上げ・運営に関する研修等を通して、
プレーリーダーを育成し、プレーパークの普及や各地域への展開を図り、
地域で子どもたちが自由に遊び育つ豊かな社会の実現を目指すことを目的」(仕様書より引用)としています。