お知らせ・報告

「あそびばせんだい 南材木町小学校会場」を実施しました!

2024/12/20

報告あ・そ・び・ば仙台

12月14日(土)に、「あそびばせんだい 南材木町小学校会場」を実施しました!

今年度の「あそびばせんだい」は、日常の遊び環境が豊かになるような取り組みを目指しています。今回の「南材木町小学校会場」では、学校の体育館を屋内遊び場として活用する、という試みをしました。

極力その場にある物を使い、持ち込む物も入手しやすいものを選ぶ。
今後も繰り返し実施できるような形での開催を心掛けました。

会場内には、身体を思い切り動かすような遊びと、じっくりと腰を据えて取り組むような遊びができるエリアを設け、それぞれの遊びが遠慮なく展開できるように、ネットで仕切りました。

こうしておけば、ボールで遊んでいても、おしゃべりしたり、工作したり…のエリアにどんどんボールが飛んできてしまう、というようなことがありません。

さらに、ボール遊びの方向やエリアに関しては、プレーリーダーが、子どもの遊びたい気持ちをしぼませないように気を付けながら、声掛けや提案をして、お互いのしたい遊びを大事にしながらの危険管理も行いました。

じっくりと遊ぶエリアでの遊び素材に、たくさんの段ボールをもらってきました。

もともと廃棄されるものなので、どのように使っても良い。
ありふれた素材なので、入手しやすく、たくさん用意できる。
紙の素材は軽く、加工しやすく、子どもにとっても馴染みのある素材で、遠慮なく手を加えることができる。

段ボールは本当に優れた遊び素材なのです。

積み木のように積み上げる子

剣や鎧を作る子

ご飯の準備をする子

…などなど、自由な発想で好きなように遊んでいます。

段ボールカッターやハサミをあまり使ったことがないんだ…という子も、スタッフの見守りのもと、慎重に扱っていました。

これらの段ボールは、南材木町小学校の近くのスーパーマーケットにお願いしていただいてきました。
できるだけ、「その地域、その場所にある物で」という考えで準備をしています。

マットや跳び箱、平均台などを自由に使えるエリアも作りました。

平均台を渡った後、分厚いマットにジャンプ!したり。

運動用のマットを丸めて、トンネルにしてみたり。

いつものような使い方ができるように設置した跳び箱も、途切れずに誰かしらが跳んでいました。
うまく飛べないんだ、という子が、大人に頼んで段を低くしてもらったり。
逆に、もっと高い段に挑戦したい、という子が高くしてもらったり。

できても、できなくても良い。
評価されないから、自分が納得いくまで、楽しみながら挑戦できる。
普段は「教材」である物が、同じものでありながら、周囲の雰囲気や、大人からの関わりで「遊び素材」になっていました。

遊び場ではない空間が、遊び場になる。
様子を見ていた保護者の皆さんにも感じてもらえたのではないかと思います。

 

会場にお越しいただいた保護者の皆さんには、見守りやアンケートのご協力をいただきました。
お寄せいただいた声をいくつかご紹介したいと思います。

「この学区は子どもたちの遊べる場所や公園が少なく、今回はとても素晴らしい時間になりました。今回の企画が何か次につながってほしいと思います。」

「幼児の時はのびすくがあった。小学生にもそういう遊ぶところ欲しい。」

「次回は校庭でも開催してほしいです。」

「何か特別な高いものが無くても楽しんでいた」

 

子どもが「遊ぶ」ことを大事に思う大人がいる。地域で子どもが育っていくためには、とてもとても大事なことなのです。
想いのある大人が地域にいる事、同じ地域の他の大人に届くように。
その地域に住む子どもに届くように。
発信していきたいと思います。

さいごに。
環境が整っていれば、子どもは自由に遊びます。
その環境を整えるために、プレーリーダーはそれぞれの子どもの「やってみたい!」に、耳を傾け、よく観察し、時には一緒に遊びます。今回の会場でもそうでした。
それぞれの子どもの「あそぶ」を大事にしたプレーリーダーの関わりを、もっと知りたい、聞いてみたい!という方は「冬のプレーリーダー養成講座」の記事もご覧ください。

(しんぞー)

※本事業は認定NPO法人 冒険あそび場ーせんだい・みやぎネットワークを代表構成員、NPO法人都市デザインワークス、一般社団法人プレーワーカーズを構成員とする共同事業体「せんだい遊びとまちネットワーク」が、令和6年度仙台市遊び場展開事業として実施しております。

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