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「プレーパーク学習会」は、当団体が培ってきたプレーパークづくりのノウハウをもとに、より実践的にプレーパーク運営を学ぶことができる場です。プレーリーダー養成講座で基礎を学んだ方は、プレーパークを開催する前の練習ができ、プレーパーク運営をしている方は、実際の現場に役立てることができます。
10月5日(土)に、亘理市の悠里公園にて、一般社団法人スタンドアップ亘理の協力のもと、第1回目の学習会を開催しました。参加者は、プレーパーク活動をしている団体の方4人でした。
今回のテーマは、「場づくりのノウハウ」。講師は、プレーリーダー斉藤信三(以下、しんぞー)が務め、「ここでならどんなプレーパークができるのか」を、講師と一緒に考えました。
みんなで考える ここでプレーパークを開くなら…
はじめに、しんぞーから、公園でプレーパークを開くときに、どんなポイントを見ているのか、どんなことを大切にしているのか、話を聞きました。
しんぞーからは、プレーパークやこどもが遊ぶ様子をイメージしながらの公園の見方を説明しました。
例えば…
・公園の出入り口や遊具など動かせないものを確認する
・木の種類や状態、木陰や太陽の方角を見る
・遊びの素材(植物・虫・木の実・落ち葉など)
・土地の起伏や斜面、でこぼこなど(滑る・登る・下りる)
・どんな人が来るか、どんなことを目的とした場かによって配置を決める など

次に、参加者は公園を歩きながら、「悠里公園でどんなことや遊びができるか?」を考えました。「植え込みの中に秘密基地をつくりたい」「枝がたくさんあるから、パチンコ作ってみたい」「真ん中の広いスペースで缶けりできそう」などのアイデアが出ました。


やってみよう!ロープワーク
学習会の中で、「雨の日に、屋根を張るってどういうことですか?」と質問がありました。プレーパークでは、雨の日でも過ごせるように、PPロープとブルーシートで屋根を張ることがあります。そこで、実際に木にロープを結んで、屋根張りを体験。


最後に、モンキーロープの張り方を練習しました。講師にその場で習ったり、参加者同士お互いに確認し合ったり、皆でロープを引っ張ったりできるのも実地研修ならではです。
設置だけではなく、撤去のしやすさも考えた結び方もプレーリーダーのスキルです。
結び方を忘れないように、動画を撮る方もいました。


【参加者からの感想】
・もともと学習・相談できる機会が少なく、近い距離間で気になっていることを話すことができる貴重な機会でした。
・ていねいに一人ひとりのロープワークの時間をとっていただき、ありがとうございました。
歩いて考えてみる、やってみるなど体験を通した学びの機会となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
(さんちゃん)
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※この企画は宮城県「令和7年度NPO等の絆力を活かした震災復興支援事業」による助成を受けて実施しています。
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