4月5日、仙台市若林区の荒井七丁目公園で子どもの遊び場づくりをしました。
私たち冒険あそび場ネットは、仙台市沿岸部で子どもがのびのび遊べる場をつくるとともに、その担い手を地域から生み出すための活動をしています。
遊び場をつくるのにあんまり道具はいりません。
今回も使ったのは、ロープと椅子、フリスビーだけでした。
ロープははじめ、縄跳びや綱引きをするのに使われていました。
椅子は横に並べられてベッドみたいに寝転んだり、縦に積み上げて登ったりして遊ばれていました。
そのうち逆さまにした椅子にロープを結んで引っ張り、ソリのように遊ぶ男の子たちが現れました。それを見ていた女の子たちが、椅子のソリを二つつくって競争する遊びも始めました。
ソリが地面につけた跡を面白がって、土をほじって丸い形を点々と描いていく子もいました。
フリスビーもいろいろな遊ばれ方をしていましたが、子どもたちは私たちが準備した道具以外のものも使っていろんな遊びを生み出していました。
ハートの形に生えているクローバーを見つけてそこで四つ葉を探したり、持っていたひもを三つ編みにして強度を上げて綱引きしたり、同じひもを使ってツクシのネックレスをつくったり。
遊び心さえあれば、ありあわせのもので遊びは無数に生み出せます。
そして、子どもは大人よりも遊びを生み出すのが得意です。
だから、遊び場をつくる大人にまず第一に求められるのは、のびのび遊ぶ子どもをおおらかに見守れる寛容さなのです。
(三浦めん)
*この活動は東日本大震災復興支援財団「子どもサポート基金」の助成を受けて実施しました。