お知らせ・報告

土で遊ぼう!

2023/05/28

プレーカー報告

先日、令和4年度に実施された「仙台市遊びの環境に関する実証実験」の報告が仙台市のホームページに掲載されました。以下のリンクからご覧いただけます。

https://www.city.sendai.jp/kodomo-somu/kurashi/kenkotofukushi/kosodate/shisaku/hokokusho/kodomonoasobi_r4expt.html?fbclid=IwAR1fzeTeKQ8T0B_zZh1A9YdPpfxwfZFYmtt_5c8Do3x-bAsGHNxjgVOStnE

報告の中には

•子どもにさせてあげたいと思う遊びのうち「出来ていないこと」として「自然の中の遊び」や「子ども同士の遊び」が回答の上位を占めたことは、これらを通して子どもの心身の健やかな成⾧を促したいという保護者の意向の表れと受け止めることができる。
•「自然の中での遊び」が出来ていない理由は、子どもや親が経験を持たないことが影響していると考えられ、安全確保の視点を持ちつつ遊びを促すプレーリーダーは、経験が少ない子どもや親をサポートし、後押しする存在として有効」

という文章がありました。
これは実際に会場でアンケートを取り、それを集計した結果です。

「自然の中の遊び」、子どもからしてみたら、やったことが無ければやり方もわからないし、欲求も湧かないかもしれません。
保護者にも経験が少ないために、イメージする遊びもハードルが高くなってしまうように思います。
「わからない」は不安を大きくさせますから。

でも、私は、「自然の中の遊び」って大げさに考えなくても大丈夫だと思っています。
5月20日(土)、仙台市若林区の六郷地区にある「キッズファーム」でのあそび場の報告です。

仙台駅から10キロほど。車で30分の距離にある環境です。

土をほじくって、潜り込んだミミズを発掘しているところ。

生きものさがしに盛り上がり過ぎて、じゃぶじゃぶ踏み込んでしまいました。
深さ的にはこんな感じです。
この後、しりもちをついてしまい、下半身が泥水に。見ていたお父さんには「半分ザリガニ」と言われてました。

みんなで生き物観察。この日見つかったのは、カニ、ザリガニ、ザリガニの赤ちゃん、アマガエルにアカガエル。オタマジャクシ。
自分で捕まえられなくても、人が捕まえたのを観察するだけでも楽しいもの。

草むらに飛び込んだアマガエルを「いた!」とすぐに発見して捕まえる二人。
緑の中に緑が飛び込んでいるのに、大したものです。
目がそういう目になっているんじゃないでしょうか。生き物を探せる目に。
発達の段階とかそういう話ではなくて、経験値として。

 

仙台市には、歩いて行ける、自転車で行ける範囲にこうした「自然環境」がたくさんあります。
毎日当たり前に触れる事ができる身近な自然環境を、もっともっと楽しみましょう!

そうは言っても、何をして遊べるのか、どんなところで遊べるのかわからないという方が多いと思います。そうした皆さんにこそ、私たちの実施する遊び場に来てもらいたいと思っています。
一度経験することで、身の回りの環境を見る視点が少し変わりますから。


「ああいう感じで遊べるなら、ここでもできるかも…」
「こんなところにも、あそこで遊んだあの草が生えてたのか」

少しずつ、「遊ぶ目」になっていきます。

子どもが興味を持つものは応援したいけど、生きもの苦手…!という皆さんもご参加ください。いろんな人がいて、いろんな得意・不得意があります。苦手なことは得意な人に任せちゃいましょう。

あそび場は自然にふれる「こともできる」場所です。しなければいけないことはありません。
みんなの「楽しい!」「面白い!」「やってみたい!」を持ち寄って、カラフルで魅力的な遊び場をいっしょに作りましょう。

キッズファームでのあそび場は、次回は6月24日(土)、10:00~16:00を予定しています。
お楽しみに!

(しんぞー)

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この活動は(公財)東日本大震災復興支援財団「子どもサポート基金」の助成を受け、実施しています。

また、公益社団法人ハタチ基金の助成を受けて遊びを豊かにするための環境整備を行っています。

「自分の住む地域を、子どもがもっと自由に、のびのびと遊べる環境にしたい!」という方は、ホームページ内の「お問い合わせフォーム」からご相談ください。

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