お知らせ・報告

子どもが自由に遊べる地域であるために

2023/11/10

報告講師等派遣

10月29日(日)、仙台市泉区の南光台東子ども会育成会のインリーダー研修会に講師として呼んでいただきました。

昨年も呼んでいただいた「インリーダー研修」。
昨年の様子はこちらからどうぞ。

子ども会で、高学年の子を対象にした「年下の子たちが楽しく遊べるように、面白いあそびや、気を付けなきゃいけない場面を勉強しよう!」という会なのですが。

知らねば学べない!体験することが大事!ということで。
まずは「自らが遊ぶ!」をしてみましょうー!

火が使えるのです!マッチを擦るのも初めて、という子もいます。

火が付いた!
目がぁー!火は煙い。煙いは痛い。
そんなことだって、体験しなけりゃわからんもんですよ。

こちらの彼は、時間内ずーーーーーっっっと火おこし器で火おこしをしていました。
本当に、5時間ずーっと。
火おこしはロマンですから。

ただ、いろんな遊びができるよ、という機会に、ずーっとこれを続けられる「好き」の強さはスゴイ。
そして、「こんなのもあるよ?」「こういうのもしてみたら?」と言いたかったであろうに、ぐっと飲み込んで(もしくは彼の熱意をビンビンに感じたか?)見守り続けた子ども会育成会役員の皆さんもスゴイ。

そして。
火が起きないままに終わりを迎えそうだった終了間際、遅れて参加した地域の方が、マイ火打石(!?)でパッと火をおこしました。
「うおおー!」「すげえ!」盛り上がる一堂。そうなんです。すごいのよ。
すごさに気づくためには挑戦した経験が必要なのです。彼の挑戦を見守り続けた皆さんも、おかげでスゴさを知ることができました。
誰かの遊びが、誰かのものだけでなくなるこの感じ。好き。

こちらでは落ち葉を集めて落ち葉プールを作り始めました。
去年の落ち葉プールが楽しかった様子。

箕(み)とチリトリを持って落ち葉集め。
町内会の方が道具を貸してくださいました。
落ち葉集めなんて、「お掃除」カテゴリのことでしょうに。
この楽しげな後ろ姿よ。

遊具を試行錯誤中?
木に登ろうとしているところ?
どちらでもいいのです。既存の枠に収まる必要はない。

シートを敷いて。

屋根をかけて。
僕らのテントだ…!

中はこのような。
基地でございます。今日、この時間だけなのが残念な…。
今度つくるときは見えないところにこっそりつくるのだよ。
場所探して、作って、見つかって、引っ越して…。それもまた心に残る。

なかなか良い風が吹いておりました。

シートがあるならこんな遊びも。
シートの上に落ち葉を乗せて、ぶわっと舞い上がれー!

ぶわっと…?ざらっと…?

ぶわーっと!
落ち葉はないですが。

「なんやかんやドタバタするのばかりが遊びじゃないのです。」

言葉で言うことは多々ありますが、じゃあ私が遊び場でそのような姿を見せることがあるかというと、難しい。そんなとき。

あっ!ホンモノだ!

研修ですから。
講師派遣ですから。
こんなこともしています。自分たちで遊んでみて、「面白かったこと」を地図に貼る。その後、「危なかった」「怖かった」ところを地図に貼る。
「面白い危なさ、怖さ」と、「面白くない危なさ、怖さ」があるよね、そこがわかってくると、危ないかも…と思っても、止まって、「まずは見てみる」ことができるようになってくるよ。なんてお話をしました。
子どもたちに話していたのですが、少し外側で大人の皆さんも真剣に聞いてくださっていました。

振り返ってみて…。

今年は打合せ段階から、大人の皆さんが「去年はこんなのやってたよね」「今年はアレやろうか」など、「楽しみにしている」感じが良いなあ、と思っていました。

子どもに関わる事って、「面倒くさい」とか「大変」と思われがちな気がします。
でも。大人だけだったらやりもしないことをやるきっかけだったり、会ったり話したりもしなかっただろう人とコミュニケーションとったり、あまつさえ一緒に遊んじゃったりする。

ちょっと興味あったけどできないこと、子どものころやってみたかったけどできなかったこと、こういう機会に遊んじゃえばいいのでは…?と、思っています。

そして、もう一つ大人の皆さんのことで良いなあ、思ったのが、町内会の皆さんのサポート。

「今日は会合があって人は出てこられないんだけど…」と言いながら、開始時間にやってきて倉庫をあけて道具を貸してくださいました。また、昨年もだったのですが、落ち葉を掃除「しないで」いてくれました。
去年の様子を見ていて、何をしているのか知っているからこそのサポートをしていただいています。

まちの中に子どもが遊ぶ姿が見えることで、子どもが遊ぶことを思う/考えるきっかけが生まれる。

今はその逆なように思います。
子どもにとって、「遊びたくないまち」になってしまっているから、まちに子どもの遊ぶ姿が見えない。
遊ぶ姿が見えないから、子どもの遊びのことを考えられない。
結果、どんどん子どもが遊ぶことを考えていない町になっていってしまう…。

どこかで、なにかが変わらねば。

このままじゃいけない。でも、何をどうしたらいいかわからない…!
そんな気持ちのある方。モヤモヤのままでいいので、まずはご相談下さい。

(しんぞー)

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